interview

以前は看護師として病棟に勤務していたのですが、患者さんで受診するタイミングが遅くなってしまったことから治療の開始が遅れ、結果、治療期間が長くなったり、治療の効果が思うように得られないというケースを数多く見てきました。病気の早期発見・早期治療の大切さを痛感する中で、予防事業に力を入れている石川県予防医学協会の存在を知りました。結婚を機に、仕事とプライベートの両立がしやすいよう夜勤のない勤務先を探していたこともあり、転職を決めました。

石川県予防医学協会では、県内の事業所を訪問する巡回健診を行っています。私はこの巡回健診チームの一員として、心電図、視力、腹囲、血圧、聴力の検査と予防接種を担当しています。
一日の仕事の流れとしては、朝、検診バスに機材を積み込んで協会を出発し、午前中に1か所、お昼休憩を挟んで午後にもう1か所、計2か所の会場で健診を行うことが多いです。協会に戻り、機材・備品の片付け、翌日の準備を行って終了します。
巡回健診では毎回多くの受診者様と接しますが、健診を受けていただく際の不安を少しでも和らげられるよう、丁寧かつ温かな声がけを心がけています。「次もまた受けたい」「丁寧な対応をありがとう」などの言葉をいただけることもあり、やりがいを感じます。検査を受けてもらうという目の前のことだけでなく、一人でも多くの方に検査を通じて自分自身の健康に目を向けていただくことが、私たちの役割だと考えています。

健康診断はチームワークで行うものです。先輩・後輩、職種の垣根を超えてチームが一丸となり、より良い健診サービスの提供に向けて意見を交換し、協力し合って現場をつくり上げていきます。
私は入職から日が浅いので、他の検査や業務についても順次OJTで学んでいるところです。一人ひとりのスピードに合わせてOJTを進めてくれるので、焦ったり、不安になったりすることなく、安心して成長できます。巡回健診の全体の流れを覚えた後は、チームをまとめ、健診の流れをつくる副班長のポジションを任せてもらえるようになります。各検査に習熟しながら、少しずつステップアップしていきたいと考えています。