interview

健康診断は健康な方や無症状の方が受診することを想定しています。症状がないうちから身体をチェックしておくことで病気の芽を見つけることができ、命を守ることにつながります。私は大学時代からこうした予防医学に興味を持っており、地域の方の健康維持に貢献したいと石川県予防医学協会に入職しました。
現在は巡回健診や住民健診、学校健診を行うチームの一員として、心電図、精密聴力、骨密度、尿、肺機能などの検査を担当しています。特に県内の各学校を訪問して実施する学校心臓健診では、私が所属する臨床検査技師のグループが主軸となって実施しています。
一人ひとりに気持ちよく検査を受けていただけるよう、思いやりの心を忘れずに丁寧な検査を心がけています。受診者様から「ありがとう」の言葉をいただけると、地域の皆さまの健康維持に貢献できているんだなと実感でき、誇らしい気持ちになります。

巡回健診は、検査機器を検診バスに積み込み、お客様の事業所や健診会場を訪問して実施するものです。会場によっては朝早く出発することもありますが、時差出勤制度を利用できるので、基本、早く出勤した日は早く終了することができます。
訪問する場所は、事業所や学校、施設などさまざまです。毎回違うメンバーでチームを組むので、いろんな職種の方々とコミュニケーションを取ることができ、毎日が新鮮で、楽しく仕事に取り組んでいます。私自身の出身高校に訪問したこともあり、当時お世話になった先生方に臨床検査技師として働く姿を見てもらえました。

入職後は各検査の手順書に沿って先輩から丁寧な指導を受け、1～2年を目安に一通りの検査ができるようになります。私自身は入職2年目ですが、学ぶことが多い中でも、特に心電図波形を深く理解するための勉強に励んでいます。3～4年目になると、定期健診・住民健診では副班長、学校心臓健診では班長のポジションを任されることになります。臨床検査技師としての技術力アップに加え、班長・副班長としての視点も養って、スキルアップしていきたいと考えています。これまでは先輩に教えていただく立場だったのですが、今後は後輩の指導にもあたり、「頼りになる先輩」になれるよう頑張りたいです。